2018年6月3日日曜日

柴さんのサックス用ネックスクリューとライヤースクリュー

The SAX vol.87の表紙の上野耕平さんが持っているアルトサックスのネックスクリューが見たことない形状のもので、本誌の中には「とある人物が考案した特注品」としか書いてなく、気になった人も多いはずです。私もその一人です。

そのネジはその考案者の名前を取り「柴スクリュー」「柴ネジ」などと言われたりもしてるようですが、たまたま知り合いのサックス仲間に紹介していただき、考案者の柴さんに会う機会に恵まれました。

1時間ほどいくつかの形状、メッキの仕上がりの違うもの、材質が違うものなどいろいろと試させていただき、息を入れた瞬間に違いがはっきり感じられ、音の輪郭がはっきりし、響きが増したのを実感した写真のネックスクリューとライヤースクリューを購入させていただきました。

ちなみに私のガーデラテナーはネジのピッチはヤマハと同じなんです。
これまでネックスクリューを購入する場合は”ヤマハ用”(例えば、石森の総銀性やイヤーズのチタンとか)のものを購入していましたが、ご存知の方も多いと思いますが、ヤマハのサックスはネックスクリューはありますが、ライヤースクリューがないんです。
なので、ライヤースクリューも交換したいと思っても、交換できるライヤースクリューがありませんでした。
それは柴さんも同じだったらしく、柴さんが使っているカイルベルトのテナーも同じくドイツ製の楽器のためかネジのピッチはヤマハと同じで、自分のカイルベルトテナーに使えるようにと、ヤマハと同じネジピッチのライヤースクリューも作ったそうなんです。
これにはとても感動しました!

1時間ほど試させていただく間や、試奏後にもいろんな話をさせていただきましたが、楽器の歴史を調べ、近代の楽器のバランスを考えた上で、このような独特な形状・大きさを思いついたらしく、とても論理的な説明に納得できました。

まだネジを作り始めて1年ほどしか経っていないそうで、たった1年でここまでのものを作ってしまうのは本当にすごいと思いましたが、まだまだ量産できる体制ではないこともあり、今はプロの方を中心に直接お会いし、試していただいた上で販売をしているそうです。
私はたまたま住んでいるところが近く、すぐに会える距離だったので、プロでもないのに運良く購入させていただきました。

量産にはまだハードルがいろいろとありそうではありましたが、本当にいいものなので、普通に楽器店の店頭で買える日を楽しみ待ちたいと思います。

また、柴さんはサムレストも作っているとのことで、それもちょっと気になってたりもします。

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